世界の伝統ニットを編む
岡本 真希子 先生
ロピセーター、アランセーター
ご担当される『あみもの』を体験する、作品を作る、魅力はなんですか?
アランセーターやロピセーターは、時代や流行を超えて世界中で愛されている伝統セーターです。
1本の毛糸から、立体感のある模様が編み出されること。模様にいろいろな気持ちが込められていること。同じ模様でも、使う配色によってイメージが変化すること。そんなことを楽しみながら作品を編む。
そして、編み上げた作品は、身につけて楽しむことも出来る事です。
先生がこの『あみもの』をしようと思われたきっかけや出会いがあればお聞かせください。
編み物を始めた頃は、表編みと裏編みだけで精一杯でしたが、縄編みの方法や、色を組み合わせる事によって、イメージがどんどん変わる事が楽しいと思ったのが初めだったと思います。
そして伝統ニットには、今のこの形になるまでに、いろいろな歴史だったり、その土地の気候であったり、たくさんの事柄が絡み合って成り立っている事も、面白いなと思いました。
一つの作品を編みながら、その場所のことをあれこれ考えるのも楽しい時間です。
クラスではどういった指導を心がけていますか。
一つの作品を編みあげるためには、どうしても時間がかかりますが、きれいに編み上げるためのポイントや、編んでいる時間が少しでも楽しい時間になるように、一人一人のペースに合わせてお伝え出来たらと思っています。
これからはじめようと思っている方にメッセージをお願いします。
編み物をされる方の中には、伝統のセーターをいつかは編みたいと思っている方もいらっしゃると思うので、その<いつか>のサポートをさせていただけたらと思っています。
少し慣れてきたらオリジナルの作品にも挑戦していただきたいです。
幼少の頃から手作りに親しみ、ヴォーグ編物指導者養成校に入学し本格的にニットを学ぶ。卒業後は毛糸メーカーに勤務 作品の企画等に携わる。日本ヴォーグ社関連の雑誌・書籍に作品掲載。(公財)日本手芸普及協会師範