結んでつくるマクラメアクセサリー
鎌田 武志 先生
ワックスコードで結ぶ・包む・繋ぐ
ご担当される『クラフト』を体験する、作品を作る、魅力はなんですか?
紐を結び、繋がりカタチになる。
マクラメは道具をほとんど必要としないで、基本の動作の繰り返しで色鮮やかな模様や立体でさえ作ることができます。
一つ一つの結び目は小さく進みはゆっくりだけど、その分丈夫で長く使える物になります。
結ぶという単純な作業によって、それが指のみで作られたとは思えないような作品になった時に達成感とともに驚きと感動を覚えると思います。
先生がこの『クラフト』を作ろうと思われたきっかけや出会いがあればお聞かせください。
約10年前に南北アメリカ大陸を3年ほど旅していたときに現地の子にもらったミサンガがマクラメを始めるきっかけになりました。
それが今まで見たことがなかった形やデザインで構造を知りたくなってしまったのです。
もともと服や家具など欲しいと思ったものを自分で作ることを昔からしていたので、マクラメも一人黙々と作ってはほどきを繰り返しじっくり覚えていきました。
そのおかげかある時からなんでも(言い過ぎ!?)作りたい物が作れるように。
各国の路上で作品を広げていると、もう1つの動機である現地の人との会話の機会がさらに増えてより濃く深い旅をすることができました。
クラスではどういった指導を心がけていますか。
マクラメは結びの技法なので「結ぶ」ことにウェイトを置き、テーマのデザインなどを通して指の運び方や綺麗に作れるコツをお教えしています。
そしてそれぞれ疑問に思うところや結びの強弱、クセが違うので、個々の特徴に合わせて進めています。
また教室の配置もテーブルを中央に寄せたり、大きな窓の前の黒板も移動して、明るく開放的な空間を作っています。
旅のお話なども交えながら楽しくリラックスして作っていきましょう。
これからはじめようと思っている方にメッセージをお願いします。
マクラメは手軽に始められて奥が深いです。
結びの装飾は古くから世界中で用いられてきました。そして今も新しい発想で進化しています。
近年再度マクラメをする方々が増えてきているように感じます。
最初は少し難しく感じるところがあるかもしれませんが基礎を身につけたらどんどんのめり込んでいきますよ!
ゆっくりでいいのでご自身のペースで進めてくださいね。解らなくなった時は何度でも質問してください。
皆さんが自由に結べて、イメージするカタチを作れるように説明いたします。
また「結び」のマクラメですが、使用する天然石などにも他にはないこだわりがございます。
海外へ直接買付しに行き、時には自ら鉱山で採掘してきた物も使います。
近々また次の天然石を探しにいくので石好きの方もご期待ください!
沢山の方にマクラメの楽しさと素晴らしさを知っていただきたいと思っています。
~anudo~主宰。カナダ留学後、中南米へ3年間の縦断往復旅に出る。
ラテンアメリカでMACRAMEと出会い、独学で習得。材料や天然石を求め不定期で海外へ。鉱山に入り自ら採掘することも。