沖文の日本刺しゅう
沖 文 先生
一針一針手を動かしながら、心地良い緊張感を楽しみましょう。
・ご担当される『クラフト』を体験する、作品を作る、魅力はなんですか?
日本刺繍は、日本に古くから伝わる伝統技法です。絹布と絹糸を使い、糸には自分の手で『縒り』を掛けます。
糸縒りに慣れるまで少し時間が掛かりますが、手間をかけた分だけ美しい仕上がりにご満足頂けると思います。
また一針一針手を動かす時間は、心地良い緊張感に包まれるようです。
・先生がこの『クラフト』を作ろうと思われたきっかけや出会いがあればお聞かせください。
私は幼い頃から物作りが好きでした。和風の古い家具や小物に囲まれて育ったので、着物や工芸品の『職人の技』に憧れていました。日本刺繍を知ったきっかけは進学した短大ですが、卒業後に師事した江戸刺繍職人の技術を間近で見て、どうしても日本刺繍を自分の仕事にしたいと思いました。
職人の技に近付く為に今もまだ勉強中です!
・クラスではどういった指導を心がけていますか。
お一人お一人の進度や好みに合わせて課題を考えていきます。
着物小物を作りたい人、インテリアや日常の小物を作りたい人と作品に持つイメージもそれぞれです。
また手の早さも人それぞれです。早ければ良い、遅いと良くないと言う事はありません。自分のペースで丁寧に楽しんで作品作りに取り組んで頂きたいと思っています。
・これからはじめようと思っている方にメッセージをお願いします。
私のクラスは、初心者の方も多くいらっしゃいます。
「刺繍は好きだけど、針仕事は苦手。。でも、やってみたい!」と言う方も大歓迎です。
特殊な材料や技法を使う日本刺繍ですが、ぜひ一度体験セミナーや見学にいらしてください。講座に関して不安な点は何でもお聞きください。お待ちしています!
江戸刺繍職人に師事し伝統技法を学ぶ。2004年より日本刺繍教室を主宰。著書に「3つの刺し方でできる 和の刺しゅう」がある。数年ごとの個展とグループ展などで活動中。