フレンチスタイルのオートクチュールビーズ刺繍ジュエリー
八木 一江 先生
・ご担当される『クラフト』を体験する、作品を作る、魅力はなんですか?
ヴォーグ学園で開講している『ビーズ刺繍ジュエリーコース』は、ビーズ刺繍というテクニックを使って『普段身に着けられるジュエリーを作りましょう!』という講座です。
そもそも、ビーズ刺繍とは、ビーズやスパングル、リボン、ストーン、モール・・・etc。さまざまな素材を使った刺繍テクニックを総称してそう呼んでいます。
キラキラ輝くガラスビーズ、光の屈折を計算しながら刺していくスパングル、それらに混ざって、リボンやストーンなどのさまざまな素材が融合した時、1つの作品が完成します。
テクニックにおいても、作品においても、限りなく作りたいものが湧いてきます。
同じ刺し方でも、ビーズの色や形を変えるだけで、全く違う作品が生まれてくるのもビーズ刺繍の魅力の1つです。
・先生がこの『クラフト』を作ろうと思われたきっかけや出会いがあればお聞かせください。
20年前、ビーズ刺繍ではなく、ビーズを使ったアクセサリーをロンドンで販売したのがきかっけです。当時、『ビーズっておもちゃじゃないの?』と思われがちでしたので外国人に作品を気にいって買っていただけるのも、楽しかったです。現地での取材をきかっけに、日本でも取材や依頼が増え、元々幼稚園教諭をしていた事もあり、教える仕事にシフトチェンジしていきました。
同時期に現地で知ったビーズ刺繍。当時、ビーズ刺繍は欧州でも工房は少なく、初めて工房を見学した時には、涙が出るほど感動しました。それから毎日、無理を言ってその工房に通い続け、1日8時間位、連日で工房に足を運び、立ちっぱなしで見続けました。だから、実はビーズ刺繍のテクニックは誰からも習った事はないんですよ(笑)
その後、歴史や時代を超えて現存しているヴィンテージ・アンティークビーズにも興味を持ち、当時ネットも普及していなかったので、フランスで聞き込み調査。いくつかの業者さんとお取引できるようになり、今では自宅に泊まりに行くほど、仲良しになった業者さんもいるんですよ。
長年かけてコレクションしたアンティークビーズ、ただ集めるだけでなく、作品に落とし込みたくて『ビーズ刺繍ジュエリーコース』を作りました。
・クラスではどういった指導を心がけていますか。
『ビーズ刺繍ジュエリーコース』では、刺して楽しい、使って楽しいをテーマにレッスンを進めています。
アンティークビーズの魅力や歴史をお話ししたり、どんなファッションに合うかをみんなでわいわいお話ししています。
・これからはじめようと思っている方にメッセージをお願いします。
『ビーズ刺繍ジュエリーコース』では、小さな作品が多いので、初めてビーズ刺繍をされる方にぴったりの内容になっています。
針と糸、さまざまなビーズやスパングルをちくちくと刺していく作業は、誰もが夢中になれる楽しい時間。完成した作品は、ご自身でおしゃれを楽しんだり、プレゼントにしたり、お色違いで作ったり・・・と、完成した後も楽しめるステージが待っています。
ちょっと難しそう・・・・と思われがちなビーズ刺繍テクニックを、どなたでも楽しめるプロセスにした内容が『ビーズ刺繍ジュエリーコース』です。
是非、楽しい時間をご一緒しましょう♪
東京都出身。1997年 ロンドンでの販売をきっかけに、「K・HOUSE」を設立。
現在は、文京区本郷アトリエでのレッスンと創作活動を軸に、『ビーズ刺繍インストラクターコース』にて講師育成にも力を入れている。